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ピッチャー一人相撲

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2006年 09月 03日

病名の偉大さ

うちの大学の名誉教授は、病名は忘れたが筋肉が徐々に衰えていく病気である。
知らない人は「何じゃそりゃ(笑)」と笑うかもしれない。
実際私が一年生で入学してきたときその教授が車椅子で現れたときは箸が転がったときほど笑ったものである。
つまり笑わなかったわけだが。
この病気はヒトラーと同じ病気である。
そう聞くと、「あぁそうか、大変なんだねぇ。」という気持ちがわいてくるものである。
あの栄華を極めた歴史的人物と同じ病気にかかるということは、病気の偉大さを加えてくれるのである。

ちなみに私は小さい頃から大きな病気にかかったことがなく、一番大きな病気は蕁麻疹という大変健康な生活を送ってきた。
唯一体のことで心配なのは、22歳にもなって生理がまだ来てないことである。
性の悩みというのは恥ずかしいものなのでまだ誰にも相談していないのだが、私と同年代の男性諸君の半分ぐらいは同じ悩みを抱きつつ生活しているのではないだろうか。
さて、そんな私にも持病はある。
中学の頃からの持病だが、最近再発してなくてひさしぶりだったのでその痛さに我慢できず二日間寝込んでいた。
病名は「ぎっくり背中」である。
ぎっくり腰の背中版である。
ここでぎっくり背中について説明しておく必要があるだろう。
まずぎっくり腰だが、これは腰が痛く、腰につがっている筋肉を動かすだけで意識が遠のくほど腰がいたくなるので絶対安静を余儀なくされるのである。
これにたいしてぎっくり背中は後背筋の辺りが痛い。
腰に連動している筋肉というのは足と背中なので、ぎっくり腰の人は寝ながらの作業はそれなりにできるのに対して、ぎっくり背中の人は足はおろか腕と首も使えない。
つまりぎっくり背中患者は寝ているしかないのである。
くしゃみなんかしようものなら即死で、絶対安静どころか絶体絶命なのである。
当日にバイトが入っていたので代わってもらうために同僚に電話したら一笑に付されて「お大事に」の一言もかけられることもなく、二日間ひとりきりで寝ていた。
しかしここで、上述の技術を駆使することにする。
ぎっくり背中は、スラムダンクの桜木花道が山王戦でわずらった大病である。
「ぎっくり背中になっちゃったからバイト代わってくれない?ぎっくり背中って、桜木花道と同じやつ」と言うと、「マジで!?大丈夫?バイトのことは心配せずに安静にしてて。バイトあがりにでもお見舞いに行くから何か欲しいものあったら言ってよ」となるのである。
そう言ってくれたみんなの薄っぺらい優しさに心から感謝した夏の日であった。

by hitorizumou | 2006-09-03 10:23 | 日記


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