ピッチャー一人相撲

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2005年 02月 23日

小説

私をそこに立ち止まらせたのはある一つの光景だった。
何か大きな力によってそこに停止させられた私は、しかし神経は研ぎ澄まされ、その光景が訴えかける幾何学に引き込まれていくのだった。
野良犬が電信柱に向かって片足を上げ、用を足しているのだった。
千尋の谷底の深い谷間まで照らす光のような彼のコスモは、間にあるエーテルさえも突き破り、その魂は大いなる波蝕を以って私に語りかけるのだ。
私に向けてM字に開かれた脚線。
ほとばしる碧瑠璃の放物線。
私のバニティーは脆くも崩れ去り、新しいカルマが湧き上がる。
電信柱にあたり砕け散るアルペジオは美しい音律と快味とそしてペシミズムで私に戒律を構築させるのだ。
今夜のオカズはこれだ、と。
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by hitorizumou | 2005-02-23 22:14 | 妄想


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